つり上げ荷重と定格荷重、5トン以上と5トン未満

職場には天井クレーン(床上操作式)があります。

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これを操作するのには当然、資格が必要で…

・つり上げ荷重5トン以上(床上操作式クレーン運転技能講習修了)

・つり上げ荷重5トン未満(クレーンの運転の業務に係る特別教育修了)

…というように、つり上げ荷重 という言葉で区分けされています。

(上位に位置する資格、クレーン・デリック運転士免許は今回、除外しておきます。)

この つり上げ荷重 という言葉。

コベルコ教習所編集発行の

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「床上操作式クレーン運転者教本[技能講習テキスト]」(平成20年4月1日改定版)によりますと…
つり上げ荷重
つり上げ荷重とはクレーンの構造及び材料に応じて負荷させることができる最大の荷重(質量)をいう。つり上げ荷重はそれぞれのクレーンにとってはただ一つである。荷重にはフックやグラブバケットなどのつり具の質量が含まれる。

…とされています。

まぁ、簡単に言えば、そのクレーンにおいて、つり上げられる荷重の最大値(フック含む)ということです。

これを知らない人が聞くと大半は、フックにつることができる重さと思ってしまうようですが、それは定格荷重 といいます。
定格荷重
つり上げ荷重から、フック、グラブバケットなどのつり具の質量を除いた荷重をいい、簡単にいえば、フックにつることができる最大荷重で、クレーン本体またはフックブロックに表示されている。

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(上記教本より。)



先日、上記のことに関して少々問題が…。

職場の天井クレーンはフックブロックと本体に 5 TON もしくは 5t と表示されています。

つまりこれは定格荷重5トン。

定格荷重が5トンということは つり上げ荷重はフックの質量を足して、明らかに5トン以上になります。

ということは職場のクレーンを操作するには 5トン以上の資格が必要 です。

僕自身は5トン以上の資格をもっているので問題はないのですが…

職場の何名かは 5トン未満の資格だった ということが判明しました。

慌てて上司が責任者に問い合わせたところ、OKが出てしまった様子。

…つり上げ荷重だからOKだとか何とか言っていたそうな。

責任者は つり上げ荷重の意味を誤解してしまっているようです。

しかも、つり上げ荷重と定格荷重の意味を単に取り違えているのだとしても、5トン クレーンというところで既に5トン未満の資格では操作できません。

5トン未満は5トンを含みませんから


あるいは、つり上げるモノの重さと誤解していることも考えられます。

定格荷重5トンでは当然、5トン未満のモノしかつれませんから。


…いやいや、もしかすると責任者はわかっている上でわざと誤解しているふりをしているということも考えられる。

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